研究課題/領域番号 |
17K00793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衣・住生活学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
澤島 智明 佐賀大学, 教育学部, 教授 (40404115)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 滞在場所選択 / 住宅 / 暖冷房 / シミュレーション / 暖冷房負荷 / 住まい方 / 伝統的住居 / 環境調節行為 / 温熱環境 / 省エネルギー / 暖房 / 冷房 |
研究成果の概要 |
まずフィールド調査から伝統的住宅の特徴的空間とそこに形成される微気候は現状では滞在場所としてあまり利用されていないことが分かった。よってシミュレーションではそれらを上手く活用した場合の暖冷房負荷削減効果を算出した。結果、伝統的住宅の特徴的空間の利用は暖冷房負荷を削減させる可能性を有することが示された。例として、田の字平面の各室を夏期と冬期で使い分ける、冬期日中の縁側を滞在場所として活用する、縁側-居間の間仕切りを開放して居間で暖気を利用する、土間室温が居間より低温の夏期~中間期の日中数時間を土間で過ごす、といった住まい方で暖冷房負荷の削減効果がみられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、現状ではあまり利用されていない伝統的住宅の特徴的空間(縁側、土間、田の字平面、続き間など)とそこに形成される微気候を住まい方の工夫によって上手く活用すれば、快適性を大きく下げずに暖冷房エネルギーを削減できることを示した。ここでの空間的特徴とは空間構成のことで特別な伝統的構造・工法・材料を用いたものではない。よって、このような特徴は現代住宅に取り入れることが可能であり、特に断熱・気密性の向上と両立できる点が重要である。
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