研究課題/領域番号 |
17K00801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衣・住生活学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
佐々井 啓 日本女子大学, 家政学部, 研究員 (60017241)
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研究分担者 |
菊池 直子 岩手県立大学盛岡短期大学部, その他部局等, 教授 (10131997)
久慈 るみ子 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 教授 (40153291)
山岸 裕美子 群馬医療福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (60291861)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 生活再建 / 衣生活 / ものづくり / 手芸 / 高齢者 / 精神的機能 / 震災 / 生きがい / コミュニティ / 裁縫 / グループ化 / 支援物資 |
研究成果の概要 |
東日本大震災の被災者たちが生活再建を目指して行った活動について、仮設住宅に集まった女性たちにインタビューを行った。生活上の不便さや、多くのものを失った心の痛みから立ち直ろうとする人々が行ってきた活動について、現地でのインタビューを行い、手芸活動に関わる事例をまとめた。 その結果、女性たちは趣味のグループとして手芸活動をしており、それらはいくつかのグループに分化していったことが明らかになった。それらは①趣味のサークル②NPO法人の組織③一般社団法人を設立④その他に分類できた。このようなさまざまな活動への展開がみられるが、収入を得ることが目的ではなく、創造の喜びが支えであったことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災の被災者たちの生活再建に関して、さまざまな支援活動が展開されていた。しかし、長期にわたっての支援はしだいに縮小してきていることを注視して、支援ではない現地の女性たちの震災後のグループ活動に焦点を当てて、インタビューを行い、新たな視点からの考察を試みた。 その結果、女性たちのグループ活動の実態を明らかにし、手芸や裁縫などによる身近な作品の製作を通して、被災者たちの心のケアや生きがいの創出につながったことを見出すことができた。また、それが収入を得る手段として発展していった事例も把握できたことは、単に物資を調達するのではなく、被災者支援の在り方について新たな方法を生み出すことができた。
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