研究課題/領域番号 |
17K00808
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衣・住生活学
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研究機関 | 高知工業高等専門学校 |
研究代表者 |
土居 俊房 高知工業高等専門学校, ソーシャルデザイン工学科, 嘱託教授 (20197990)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | レジオネラ属菌 / 大腸菌 / オゾン水 / 不活性化 / 浴槽 / Legionella pneumophila / 不活化 / オゾン注入率 / フローサイトメトリー / 浴槽水 / 有機物 / アルブミン / ペプトン / ラウリル硫酸ナトリウム / デンプン / TOC / 福祉住環境 / 循環式浴槽 / レジオネラ |
研究成果の概要 |
本研究の目的は「オゾン水を用いた安全で安心な循環式浴槽を開発する」ことであり,オゾン水による細菌の不活化に及ぼす浴槽水の汚れ(有機物)の影響を明らかにした。 模擬有機物としてアルブミン,ペプトン,でんぷん,SDSを選定し,低濃度オゾン水による大腸菌の不活化に及ぼす模擬有機物の影響を明らかにした。また,家庭の浴槽水を用いて低濃度オゾン水による大腸菌およびレジオネラ属菌の不活化実験を行い,不活化率99.9%以上を達成するオゾン注入率および溶存オゾン濃度を明らかにした。さらに,細菌の核酸に結合し蛍光を発する試薬とフローサイトメトリーを用いて迅速にレジオネラ属菌の生菌数が測定できることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オゾン水による循環式浴槽中のレジオネラ属菌の不活化に関する研究において,有機物の存在を考慮した既往の研究はなく,本研究の学術的な特色で独創的な点はレジオネラ属菌の不活化に及ぼす浴槽水の汚れ(有機物)の影響を検討したことである。 本研究ではオゾン水を活用した安心・安全な循環式浴槽を提供できることを明らかにした。また,本研究の成果は規模の小さな浴槽にも適用できるため,災害が発生時の避難所などに移動式のものを提供できる。さらに,避難所では感染症の拡大も問題になっているが,特に,インフルエンザウイルス,ノロウイルス,新型コロナウイルスなどの浴槽を介して感染が広がる可能性のある感染症の対策にも有効である。
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