研究課題/領域番号 |
17K00809
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
衣・住生活学
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪産業技術研究所 |
研究代表者 |
大江 猛 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 主任研究員 (10416315)
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研究分担者 |
吉村 由利香 地方独立行政法人大阪産業技術研究所, 森之宮センター, 研究室長 (00416314)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 羊毛 / 着色反応 / メイラード反応 / フェントン反応 / オソン類 / 還元糖 / 着色 / 濃色着色 / 糖酸化物 / 染色 / クロム染料 |
研究成果の概要 |
羊毛の濃色染色に利用されているクロム染料の原料には、有害なクロムイオンや芳香属アミンが用いられている。これまでの研究において、グルコースなどの還元糖を用いて羊毛の着色を行なってきたが、着色反応が遅く濃色着色には適していなかった。本研究では、還元糖の酸化物を用いることによって羊毛の着色時間を約200倍加速できることを明らかにした。その結果、安全な糖質を利用してクロム染料に匹敵する濃色で羊毛を着色することが可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた成果は、有害なクロム染料の代替であるタンパク質繊維用の新しい着色剤の開発だけでなく、着色反応であるメイラード反応の律速段階に糖質の酸化が大きく関わっていることを示す証拠となる。すなわち、メイラード反応に関連した食品の着色への応用だけでなく、糖質のメイラード反応によって生成する老化の原因の一つとされているAGEs(終末糖化産物)の生成メカニズムの解明に対して有益な情報を提供することができる。
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