研究課題/領域番号 |
17K00819
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
和田 浩二 琉球大学, 農学部, 教授 (50201257)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 柑橘 / シークヮーサー / 精油 / 香気成分 / におい嗅ぎ / 抗ストレス / 抗炎症 / 香り / ストレス / limonene / γ-terpinene / 心理的評価 / 生理的評価 / GC / FDファクター / 亜熱帯 |
研究成果の概要 |
本研究では、亜熱帯柑橘としてシークヮーサーに着目し、その精油の香りの特性、香気成分によるストレス低減効果および抗炎症作用について解析・評価した。シークヮーサー精油の構成成分はガスクロマトグラフ(GC)を用いて分析し、香りの特性は香気抽出物希釈分析によるGC-におい嗅ぎ法により解析できた。また精油および主要な構成成分の香り環境下で、健常な成人女性によるビジュアル・ディスプレイ・ターミナル作業に伴うストレス低減効果を検証した。さらに、精油および主要な構成成分の抗炎症作用について、炎症メディエーターに対する抑制効果を確認した。得られた知見は、消費者や食品産業での実践的な香りの活用につながると考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最も大きな学術的な特色は、亜熱帯柑橘の香りの成分を食品の嗜好性(二次機能)としてのみ捉えるのではなく、ストレス低減や抗炎症効果という食品機能性(三次機能)と関連付ける点である。また、香りは食生活の中で容易に取り入れることができることから、高齢化社会でのメンタルヘルスケアにも貢献できる点で研究に大きな意義があると考える。さらに、本研究は沖縄特産の農産物や食品の多面的な機能性の研究を推進するものであり、地場産業としての果樹等の生産拡大だけでなく、国際的な経済環境に対応した農産物の利用や高付加価値化にも貢献できると考える。
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