研究課題/領域番号 |
17K00831
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 名古屋学芸大学 |
研究代表者 |
和泉 秀彦 名古屋学芸大学, 管理栄養学部, 教授 (80351211)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 牛乳アレルギー / ベイクドミルク / アレルギー |
研究成果の概要 |
牛乳アレルギー患者は、ベイクドミルク(BM)なら症状誘発することなく摂取できることが報告されている。しかし、この理由については十分に解明されていない。そこで、申請者らは、牛乳をグルテンと混合し焼成した際のBM中のαs1-カゼイン、β-ラクトグロブリンの溶解性および消化性について明らかにすることを目的とした。試料は、SDS-PAGEおよびイムノブロットにより解析した。ベイクドミルク中のαs1-カゼインおよびβ-ラクトグロブリンは、可溶性画分には存在せず、不溶化していた。BM中のαs1-カゼインの消化性は、焼成前と比較して低下していた。不溶化したβ-ラクトグロブリンは、消化されずに残存していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、ベイクドミルク中の主要アレルゲンであるαs1-カゼインおよびβ-ラクトグロブリンの性質は、牛乳中とは異なり不溶化し、消化性も低下していることが明らかとなった。この性質の変化により、患者の牛乳摂取可能量を増加させること、食事のバリエーションを増加させることができると考える。さらに、免疫療法の導入初期に利用することで、患児が直面している微量の誤食によるアナフィラキシーのリスクを軽減できると考える。
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