研究課題/領域番号 |
17K00843
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
山崎 健 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (50510814)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 古代 / 食 / 動物遺存体 / 古墳時代 / 動物利用 / 考古学 / 食文化 / 環境考古学 |
研究成果の概要 |
遺跡出土の動物遺存体などの食料残滓から、古代における食生活の実態を明らかにした。古代では木簡や延喜式によって日本各地から都へ貢進された貝類が具体的に判明しており、アワビを中心とした岩礁域で採集できる貝類に集中することが知られている。一方で、ハマグリやマガキ、アサリなど大量に採集できる貝類は、木簡や延喜式にはほとんど見られなかった。そこで、上総・下総国域を事例として、地域における貝類利用の実態を検討した。沿岸部ではマガキ、ハマグリ、シオフキなど集落周辺に生息する貝類を採集・消費しており、海岸環境の違いを反映して多様性が認められた。また、大量の殻付き貝類が陸路で内陸部まで運ばれていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで奈良時代の食事は、貴族食と庶民食が分離し、都の豪華な貴族食に対して、地方の庶民食は粗末であったと対比的に説明されてきた。今回の成果として、史料自体がほとんど残っていない地方における食の研究が特筆される。多様な食の地域性や国・郡を越えた流通、地域における食の階層差など、単に「粗末」だけでは表現しきれない食の実態が明らかとなった。
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