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心不全患者における味覚異常の特徴と予後への影響

研究課題

研究課題/領域番号 17K00855
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 食生活学
研究機関鳥取大学

研究代表者

衣笠 良治  鳥取大学, 医学部, 講師 (60598944)

研究分担者 加藤 雅彦  鳥取大学, 医学部, 教授 (40362884)
山本 一博  鳥取大学, 医学部, 教授 (90303966)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
研究課題ステータス 完了 (2019年度)
配分額 *注記
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードポリファーマシー / 心不全 / 味覚障害 / ポリファーマシ / 味覚異常 / 味覚
研究成果の概要

43人の心不全患者を対象に、甘味、塩味、苦み、酸味の4種類の味覚感度を調べたところ半数近くの患者(41.9%)で、4種の味覚すべてが低下していた。ポリファーマシー(8種類以上の内服が処方されている患者)を合併した患者は、有意に4種すべての味覚感度が低下していた。また、ポリファーマシーは摂取エネルギーの低下とも関連がみられた。多変量解析の結果、ポリファーマシーは4種すべての味覚感度の低下に関連し、また、味覚感度低下が複数になるほど摂取エネルギーの低下と関連がみられた。以上より、ポリファーマシーは複数の味覚感度低下に関与し、味覚感度低下に伴いエネルギー摂取の低下に関与する可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、心不全における多剤併用(ポリファーマシー)は味覚感度低下とそれに伴う、エネルギー摂取の低下、栄養障害のリスクとなる可能性が示唆された。近年、心不全患者における低栄養と予後との関連は重要視されている。また、ポリファーマシーによる副作用と医療費の問題も近年注目されている。今回の研究により、心不全患者の低栄養のリスクの一つに多剤併用が関与する可能性が示唆された。心不全患者における栄養介入の方法は確立されていないが、多方面からの評価、介入が求められる。ポリファーマシーへの対策は、心不全患者の栄養介入のアプローチの一つとなる可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2019 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Polypharmacy and taste disorders in heart failure patients.2020

    • 著者名/発表者名
      Yoshiharu Kinugasa
    • 雑誌名

      Eur J Prev Cardiol.

      巻: 27 号: 1 ページ: 110-111

    • DOI

      10.1177/2047487319856717

    • 関連する報告書
      2019 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 心不全における栄養管理の意義2019

    • 著者名/発表者名
      衣笠良治
    • 学会等名
      日本心不全学会
    • 関連する報告書
      2019 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2021-02-19  

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