研究課題/領域番号 |
17K00858
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大篭 友博 九州大学, 医学研究院, 助教 (80584755)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 海馬 / オリゴデンドロサイト / ゲニステイン / エストロゲン / グリア / クプリゾン / ミクログリア / 植物性エストロゲン / 統合失調症 / アストロサイト / 神経炎症 / 生理活性 |
研究成果の概要 |
銅のキレーターであるクプリゾンを混合した餌を与えたマウスを統合失調症や多発性硬化症のモデル動物として用いて、植物性エストロゲンであるゲニステインによる治療効果を調べた。クプリゾン含有餌を5週間与えたマウスの脳梁および海馬では、MBPの発現量や成熟オリゴデンドロサイトの空間分布密度が低下し、脱髄が起こっていることが明らかとなった。ゲニステインはMBPの発現、成熟型オリゴデンドロサイトの空間分布密度、ミエリン関連遺伝子の発現のすべてを回復させた。以上からゲニステインは、クプリゾン摂取によって誘発される成熟型オリゴデンドロサイトの細胞死を抑制すると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
女性ホルモンの1つであるエストロゲンの量的な変動は体において様々な精神症状を引き起こす。近年、多発性硬化症や統合失調症などの疾患において脳の白質における形態異常が明らかになりつつある。本研究ではクプリゾンを投与した多発性硬化症モデルマウスを用いて、植物性エストロゲンであるゲニステインによる治療効果を調べた。本研究の成果は食品成分による精神症状の軽減に対して大きな一助を与えるものである。
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