研究課題/領域番号 |
17K00892
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
呂 鋭 中部大学, 応用生物学部, 講師 (80381862)
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研究分担者 |
横山 信治 中部大学, 生物機能開発研究所, 客員教授 (10142192)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | HDL / ABCA1 / HDL代謝 / 高血糖 / AGE |
研究成果の概要 |
糖尿病管理の栄養学的破綻である高血糖におけるHDL代謝の障害を研究し、以下の成果を得られた。(1) 高濃度グルコースによりABCA1タンパク質分解速度が低下し、細胞表面への局在が減少し、HDL生合成の低下を引き起こすことを示した。(2) J774細胞では、AGE-albumin刺激によるABCA1タンパク質の分解を促進する。(3)亜鉛はカルシウムと同様にカルモジュリンとABCA1の結合を促進し、ABCA1のカルパイン分解を 抑制する。この結合の増加がHDL産生を促進させることを示した。(4)ノビレチンがABCA1/ABCG1の転写を促進し、HDL産生促進に繋がることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は、ABCA1蛋白質の分解と安定化の詳細な分子機構を研究し、世界のHDL研究拠点の一つとしての研究成果を挙げてきた。ABCA1/ABCG1の発現と活性調節はHDL代謝制御の鍵であり、糖尿病においても脂質代 謝異常の改善と動脈硬化進展予防治療の重要な標的である。これらの成果は、HDL代謝の栄養学的制御、とりわけ糖尿病におけるそれの分子機構の解明につながり、ABCA1分解を標的としたHDL代謝改善/糖尿病動脈硬化進展予防/治療に新たな道を開くことができる。
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