研究課題/領域番号 |
17K00896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 島根大学 (2018-2019) 近畿大学 (2017) |
研究代表者 |
室田 佳恵子 島根大学, 学術研究院農生命科学系, 教授 (40294681)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | グリセロリン脂質 / DHA / 吸収 / 消化 / 位置特異性 / リンパ / リン脂質 / 消化吸収 / ホスファチジルコリン / 生体機能利用 |
研究成果の概要 |
本研究では、n-3系多価不飽和脂肪酸であるDHAの結合位置が異なるホスファチジルコリン (1-DHA-PC、2-DHA-PC)の消化吸収性を比較した。リンパカニュレーションラットを用いてリンパ液中脂質の分画分析と膵酵素消化産物解析を行った結果、DHAの総吸収量とトリグリセリド画分含量に有意差は見られなかったが、1-DHA-PC投与時の方が2-DHA-PC投与時よりもリン脂質画分に分配されるDHAの割合が少ないことが示された。膵酵素消化では1-DHA-PCからの方が多くのリゾPC型DHAが生成したが、さらに分解されてリン脂質生合成には使われにくいものと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究として、DHAを含有するトリグリセリドとリン脂質の吸収性比較実験を行ってきたが、その発展となる本研究の結果から、リン脂質であっても構成脂肪酸の種類や結合位置により吸収性や機能性が異なることが示唆された。近年クリルオイルなどn-3系多価不飽和脂肪酸を含むリン脂質摂取による機能性への期待が高まっており、摂取するリン脂質の消化性、吸収性、細胞内動態の一端が明らかになったことで、リン脂質の栄養素としての役割ならびに機能性成分としての作用機序を解明する一助となることが期待される。
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