研究課題/領域番号 |
17K00903
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
馬場 良子 産業医科大学, 医学部, 講師 (90271436)
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研究分担者 |
國分 啓司 産業医科大学, 医学部, 助教 (00432740)
森本 景之 産業医科大学, 医学部, 教授 (30335806)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小腸 / 回腸 / 吸収上皮細胞 / エンドサイトーシス / オルガノイド / 上皮 / パネート細胞 / 杯細胞 / 乳飲期 / 時間軸 |
研究成果の概要 |
新生児期マウス回腸において、頂部エンドサイトーシスに関する膜系と巨大ライソゾームをもつ吸収上皮細胞が観察された。それらの構造は絨毛基部から先端に向かうにつれ、また、日数経過と共に発達したが、離乳後は消失した。陰窩は生後2週に発生し、その後、深さを増した。陰窩の形成に一致し、パネート細胞が認められ、その核はH3K27me3強陽性を示した。新生児期回腸由来オルガノイドにおいて、乳飲期に相当する時期の吸収上皮細胞頂部にエンドサイトーシスに関する膜系と巨大ライソゾーム様構造が認められ、H3K27me3陽性細胞の存在が確認された。以上より、離乳前後の上皮変化にエピジェネティックな制御の関与が考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
典型的なパネート細胞が回腸の陰窩底部に出現する生後2週より前に、パネート細胞と杯細胞の中間型のような形態的特徴を示す複数段階の細胞(中間型細胞)が観察された。また、成熟期の陰窩において、深部ほど典型的なパネート細胞が観察され、より浅い部分に複数段階の中間型細胞が観察された。時間軸および絨毛-陰窩軸におけるパネート細胞及び中間型細胞の関連が明らかになった。近年、炎症性腸疾患等で、パネート細胞と杯細胞の中間型のような形態を示す細胞が出現することが多数報告されており、本研究成果を基に、今後、それらの疾患時に生じる細胞との関連について解明することで、それらの疾患の機序解明につながる可能性がある。
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