研究課題/領域番号 |
17K00920
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
吉本 光佐 奈良女子大学, 生活環境科学系, 准教授 (20418784)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 高血圧 / 減塩 / 腎交感神経活動 / 腰部交感神経活動 / 動脈圧 / ラット / 食塩感受性 / 交感神経活動 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、急な減塩によって、生体にどのような影響を及ぼすか、つまり急な減塩は生体にとって負荷となるのか?を実験的に検討することである。そのために、Dahl 食塩感受性ラットに8%の食塩負荷により高血圧を発症させ、その後、通常食に戻して減塩を行なった。食塩負荷により、動脈圧は有意に増加し2週間の負荷中33±1mmHg増加した。しかし、交感神経活動は増加せず、交感神経活動が高血圧の上昇に影響を及ぼさないことがわかった。さらに、減塩により、動脈圧は食塩負荷前のレベルに戻ったが、腎交感神経活動は32±3%と有意に増加した。つまり、腎交感神経活動は食塩喪失に過敏に反応することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、塩分摂取と心血管イベントのリスクや死亡率は、直線ではなく、J カーブ、つまり少なすぎても危険であるという調査報告もなされている。本研究成果は、この調査報告を実験的に検証するものである。今回の研究結果より、急激な減塩により血圧は低下するものの腎交感神経活動の著しい増加が見られた。今回の腎交感神経活動の著しい増加が生体に及ぼす影響は明らかではないが、急激な減塩が腎交感神経活動の増加をもたらし、ひいては心血管疾患を引き起こす可能性が示唆される。今回の実験は減塩を再考する結果であり社会的意義は大きい。
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