研究課題/領域番号 |
17K00925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
山西 倫太郎 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (30253206)
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研究分担者 |
向井 友花 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (60331211)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 栄養 / 食品成分 / 抗酸化 / グルタチオン / システイン / メチオニン / ビタミンA / 単球・マクロファージ / マクロファージ / 単球 / 酸化還元状態 / レチノール / マウス摂食実験 / 和食 / 西洋化食 / システイン代謝物 / 電気化学検出器 / マウス血清 / たんぱく質 / 脂肪 / マウス / 栄養学 / 食品 / 免疫 |
研究成果の概要 |
低たんぱく食はマウス腎細胞等のグルタチオン(GSH)量を低下させ、低ビタミンB6条件が加わるとさらに低下した。そこにシステイン(Cys)を供するとGSH量は回復したが、メチオニン(Met)を供した場合は低下した。Cys合成しにくい食餌条件での「Cys添加(和食モデル)」と「ラード&Met添加(西洋食モデル)」では、後者で血糖値が有意に高く脂質過酸化度も高い傾向が見られた。ビタミンAの影響を単球・マクロファージ系培養細胞で検討したところ、レチノールやβ-カロテンが細胞内GSH量を増加させたがレチノイン酸は増加させなかった。細胞内GSH量が多いと、細胞内酸化還元状態は還元側にシフトした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食品成分が、主に生体内の抗酸化物質グルタチオン(GSH)量に及ぼす影響について検討した。西洋化食は、植物たんぱく質の摂取割合が高い和食と比べ、畜肉たんぱく質の摂取割合が高く含硫アミノ酸が不足しやすい。後者では脂肪の摂取量も多くなる。本研究において、含硫アミノ酸の一種であるシステインの摂取不足がGSH不足をもたらした。また、西洋化食モデルが血糖値や生体酸化還元に悪影響をもたらした。試験管レベルでは、ビタミンA不足が細胞内GSH量不足を招くことを示した。生体の酸化は、様々な疾患や老化をもたらす危険性があるため、健康を維持するには、たんぱく質の質やビタミンA摂取に留意する必要があることが示唆された。
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