研究課題/領域番号 |
17K00937
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
及川 佐枝子 (多田佐枝子) 椙山女学園大学, 生活科学部, 講師 (90610585)
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研究分担者 |
江崎 秀男 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (90097642)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 豆味噌 / 抗酸化作用 / 抗炎症作用 / 大豆発酵食品 / 血圧 / 味噌 / イソフラボン |
研究成果の概要 |
東海地方で多く利用されている豆味噌について、ヒトマクロファージ様を用い抗酸化・抗炎症作用を検討した。また、若年女性を対象に豆味噌摂取による血中・尿中の酸化ストレスレベルの低減効果を検討した。 豆味噌抽出物は、ヒトマクロファージ様細胞THP-1の酸化ストレスを介する細胞死および細胞内活性酸素種(ROS)の生成を抑制した。さらに炎症反応誘導における炎症性サイトカインIL-1βの産生を抑制した。また、若年健常女性を対象にした豆味噌の味噌汁の2週間摂取により、血中・尿中酸化ストレスが低減する傾向が認められたが有意ではなかった。豆味噌には、酸化ストレスを低減する作用があることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義として、これまで味噌の抗酸化作用については、多くが試験管レベルで研究されてきたが、培養細胞さらにヒトを対象にした研究はほとんど行われていなかった。本研究で、細胞レベル、生体レベルで抗酸化・抗炎症作用を明らかにすることは、豆味噌を取り入れた伝統的な日本食を見直すことにつながる基礎的なデータとなると考えられる。 研究成果の社会的意義として、近年、生活習慣病が国民の健康問題となっているが、本研究の成果は、日本の伝統的な食材を取り入れた食生活が生活習慣病の予防に貢献することの科学的根拠の一つになると考えられる。
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