研究課題/領域番号 |
17K00939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
吉田 香 同志社女子大学, 生活科学部, 教授 (10336787)
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研究分担者 |
魏 民 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (70336783)
北村 真理 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (40369666)
寺本 勲 (木俣勲) 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (20153174)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 微量元素 / 動物行動試験 / 過剰摂取 / 学習・記憶障害 / 老化 / 脳神経障害 / モニタリング / マウス / 老人性脳神経障害 / 加齢 / 高脂肪食 / モニタリング指標 |
研究成果の概要 |
微量元素の過剰摂取により老人性神経障害が起こることが指摘されているが、その詳細は不明である。先行研究により加齢マウスへのZnの投与は長期記憶と視覚的認知記憶を用量依存的に低下させることを示した。本研究では、Znと他の微量元素の組み合わせ投与を加齢マウスにし、組み合わせ投与が記憶能に与える影響を調べた。その結果、CuはZnによる記憶能の低下を増強するが、Mn、Feは逆に記憶能の低下を抑えることが示された。Znとの組み合わせ投与で毒性増強が認められたCuについて、高脂肪食摂取によるZnとCuの組み合わせ投与の影響を調べた結果、脂肪食によって学習・記憶能の低下が発現しなくなることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微量元素の過剰摂取に関する研究報告は少なく、報告されている研究でも単独・短期間投与によるものが多い。しかし、実際の健康食品摂取では数種類の微量元素を長期間に渡り過剰摂取する可能性があるため、組み合わせ長期間投与による影響について調べる必要がある。また、近年の欧米化された食生活により老人性認知症が増えている可能性があるが、高脂肪食摂取下の微量元素過剰摂取の影響を調べた研究もほとんどない。ヒトにおいて微量元素摂取量を調べる有効なモニタリング指標についての研究もほとんどない。本研究ではこれらの研究を行い、健康食品摂取の正しい安全性評価及びリスクマネージメントに重要なデータを提供できたと考える。
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