研究課題/領域番号 |
17K00940
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
高屋 淳二 関西医科大学, 医学部, 非常勤講師 (80247923)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 小児貧困 / 肥満 / やせ / 勉強時間 / 教育格差 / 貧困の連鎖 / アンケート / 小児肥満 / 痩せ / 生活習慣病 / アディポサイトカイン / インスリン抵抗性 / カルシウム / 医療・福祉 / DOHaD |
研究成果の概要 |
大阪市内の学童・生徒の肥満度とやせの地域分布には貧困による偏りがみられる。24区別に平均所得と学童・生徒の肥満度との相関を検討すると、区毎の平均年収と肥満度に負の相関がみられた。また中学3年では、やせが男女とも増加している。東大阪市の小学校5年と中学2年の各1,000名とその保護者に郵送によるアンケート調査を実施した。貧困家庭では携帯電話やスマホ、ゲーム機は与えられているが、塾通いの率は低下し、帰宅後の勉強時間が短く、教育格差が生じている。貧困が相対概念で定義されるため、子どもの貧困は見えにくいが、学習面や健康面を通じて将来の人的資本の劣化を招来しかねないため、早急な支援と対策が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大阪市内の学童・生徒の肥満度とやせの実態を明らかにし、これまで海外で報告されてきた、貧困と肥満が相関することを本邦で初めて報告した。大阪市24区別に平均所得と学童・生徒の肥満度との相関を検討すると、区毎の平均年収と肥満度に負の相関を認めた。これまで痩せは女子のみに多いと思われてきたが、中学3年生では男子にもやせが増加していることがわかり、男女ともに注意喚起が必要である。貧困が相対概念で定義されるため子どもの貧困は見えにくいが、子どもの貧困は、学習面や健康面を通じて将来の人的資本の劣化と”貧困の連鎖”を招来しかねないため、早急な支援と対策が必要なことを報告した。
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