研究課題/領域番号 |
17K00948
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
|
研究機関 | 福岡国際医療福祉大学 (2019-2020) 西南女学院大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
田川 辰也 福岡国際医療福祉大学, 医療学部, 教授 (50347142)
|
研究分担者 |
近江 雅代 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (20301682)
手嶋 英津子 (相島) 西南女学院大学, 保健福祉学部, 講師 (60421327)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 動脈硬化予防 / 血管内皮機能 / baPWV / ω-3系多価不飽和脂肪酸 / 生活習慣病 / 保健機能食品 |
研究成果の概要 |
本研究では、高用量のω-3系多価不飽和脂肪酸の服用という栄養学的な介入が、血管内皮機能の改善、動脈硬化予防に有効であるかどうか検討した。ω-3系多価不飽和脂肪酸のサプリメント(1800 mg)の服用、もしくは、ω-3系多価不飽和脂肪酸を1800 mg含有するω-3リッチメニューの3ヶ月間の摂取により、baPWVや血管内皮機能等の血管機能を測定した。その結果、サプリメントと食事に関わらず、高用量のω-3系多価不飽和脂肪酸の摂取は、若年成人での血管内皮機能を改善する効果は認められ無かったが、高齢者では血管内皮機能を改善し、動脈硬化を予防することが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の食生活は欧米化し、4割以上の人で脂肪エネルギー比率が25%を超えている。このような食生活状況では、今後も動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳卒中)の発症が増加すると危惧されている。したがって、栄養学的な介入により動脈硬化予防を行うことは非常に重要と考える。本研究の結果、サプリメントと食事に関わらず、高用量のω-3系多価不飽和脂肪酸の摂取により、高齢者では血管内皮機能を改善した。摂取方法に関わらず、高用量のω-3系多価不飽和脂肪酸の摂取は、高齢者の動脈硬化の進行を予防し、心筋梗塞や脳梗塞の発症を抑制することが期待され、医療経済的にも有効であると考えられる。
|