研究課題/領域番号 |
17K00950
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活学
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研究機関 | 武庫川女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
福田 也寸子 武庫川女子大学短期大学部, 食生活学科, 教授 (60586113)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 母親 / Body Mass Index / 除去代替食 / 同調 / 環境衛生 / 身体活動量 / 生活特性 / 食事パターン / 食事相関性 / 生活活動量 / 追跡食事調査 / FA母親 / 基本情報調査 / 食事調査 / 生活活動量調査 / 追跡調査 / 論文作成 / 論文化 / 博士論文 |
研究成果の概要 |
食物アレルギー(FA)を持つ児(FA児)の存在が,母親(FA母親)自身の食生活等に与える影響について報告した例は見当たらない.またFA母親にはBody Mass Index(BMI)低値者が少なくないことが報告されている.そこでFA母親のBMIに与える生活特性についてFA母児及びFAを持たない母児を対象に定量的に調査した.結果としてFA児の存在が母親のBMI低値と関係していた.要因として除去代替食への同調,食事療法の継続,アレルギーの悪化を防ぐ環境衛生保全のための身体活動量,誤食・アナフィラキシーショック等の不安や緊張等から生じる食習慣等の生活特性がBMI低値につながる可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FA母親は植物性たんぱく質が優位な食事をとり,穀類摂取は減,かつ菓子類摂取は増の食習慣があり,さらに低・中強度の身体活動が1日中継続している生活活動が確認された.このような生活特性は,FA児を養育するうえで必要な生活習慣と考えられた.すなわち誤食やアナフィラキシーショックを防止するために除去代替食へ同調し,自分自身の食事不足の補完,あるいは不安や緊張を緩和するために菓子類を摂るのではないかと考えられた.妊孕世代の不適切な食習慣が及ぼす将来の健康問題を視野に入れると看過できない.FA児の親、特に母親における生活特性を理解し、FA児のみならず,FA母親への栄養支援も切要であることが明らかになった.
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