研究課題/領域番号 |
17K01015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
新田 直子 (加藤直子) 統計数理研究所, データ科学研究系, 特任准教授 (20377120)
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研究分担者 |
立川 雅司 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (40356324)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 科学コミュニケーション / リスクコミュニケーション / 社会調査 / 計量分析 / 科学技術リテラシー / ゲノム編集 / 消費者意識 / 食品安全 / 欠如モデル / フードシステム |
研究成果の概要 |
本研究では、特に新興科学技術の食品への応用に対する人々のリスク意識に焦点をあて、その測定尺度の開発・精緻化と規定要因について定量的に解明することを目的とした。本研究の主要な成果は、「情報欠如モデル」の境界条件を定量的に明らかにしたことである。科学技術に対する市民の受容意識について、このモデルによる説明の不十分さは広く認識されているものの、その範囲はどこからどこまでかといった境界条件については、明らかになっていなかった。さらに、一般育種・遺伝子組換え・ゲノム編集という既存の異なる育種技術に対する消費者意識の違いについて、分野固有の科学知識および一般的な科学知識との関連から、定量的に解明にした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、情報欠如モデルという科学コミュニケーションにおける既存の理論モデルの境界条件を定量的に明らかにできたことである。このモデルは多くの研究者から問題点が指摘されてきたが、実証研究ではこのモデルの前提を否定した結果のみならず肯定した結果が混在していた。そのため、新たな理論モデルの構築には、このモデルの境界条件の実証が必須であった。本成果は、科学コミュニケーション研究の今後の理論的深化に大きく貢献しうる重要な成果である。また、専門家と一般市民とのコミュニケーション・ギャップについて、どのような視点から捉えれば理解を促進できるかについての洞察を提供しうる点において社会的意義がある。
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