研究課題/領域番号 |
17K01053
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
|
研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
尾山 廣 摂南大学, 理工学部, 教授 (50221700)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 熱帯植物 / 種子 / タンパク質 / 探求課題 / 総合的な学習 / 人工汚染水 / 浄水メカニズム / 環境教育 / 耐熱性 / 塩基性 / 凝集沈殿 / バイオレメディエーション / コロイド / 環境毒性 / 再生可能 / 水質汚濁・土壌汚染防止・浄化 / 水資源 / モリンガ / 倫理教育 |
研究成果の概要 |
モリンガ種子に含まれる水質浄化に関わるタンパク質を用いて、バイオ・リテラシー用の教材を開発した。実験系Ⅰでは、モリンガ種子粉末が人工汚染水を浄化できることを理解できる。この実験教材は、小・中学生の探求学習に適すると考えられた。実験系Ⅱでは、プロテアーゼ処理、加熱処理、等電点分画などの実験結果を通じて、目的タンパク質の物性を明らかにする。さらに、陽イオン交換樹脂に吸着したタンパク質の溶出パターンやSDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動分析の結果から、ジスルフィド結合で結ばれたヘテロ二量体の塩基性タンパク質であると考察できる。この実験教材は、高校生の環境教育用の探求教材として有用と考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
モリンガ種子タンパク質を用いたバイオ・リテラシー教材は、水質悪化の要因を理解する契機になるのみならず、水質浄化を支えるバイオ科学、コロイド・吸着化学を学習する導入教材となる。具体的には、① モリンガ種子を教材化することにより、浄水場での凝集・沈殿剤の処理工程が再現できることから、水質環境についての認識が生まれる、② 土壌コロイドを取り扱うことから、コロイド化学・吸着材料化学の導入教材になる、③ 植物による環境浄化を図る新規開拓分野を知る契機となる、④ タンパク質化学の理解が深まり、タンパク質機能の多様性を知ることができる。よって、環境に関わる総合的な学習の教材として役立つものと期待される。
|