研究課題
基盤研究(C)
本研究における最大の成果としては、書籍(※)の出版が挙げられる。2017年度にスウェーデン・イェーテボリにて実施した調査結果と、そこでマッツ・ルンドクヴィスト教授をはじめとするチャルマース工科大学アントレプレナーシップ・スクール(Chalmers School of Entrepreneurship、以下「CSE」)関係者からとりつけた合意をもとに、CSEのアントレプレナーシップ教育プログラムで用いられているコアテキストを翻訳し、一般書として出版した。※ スヴェルケル・オーレンゲ & マッツ・ルンドクヴィスト(編著)、松永正樹(訳)(2018)『アイデア・エバリュエーション ─持続可能なビジネスを生み出す方法─ 』九州大学出版会なお、2018年度には、2017年度の調査で得られた内容と照らし合わせる形で、米国ボストンにてマサチューセッツ工科大学のアントレプレナーシップ教育関係者にインタビュー及び現地観察調査を行い、本研究から得られる示唆についてクロスチェックを行った。これにより、社会福祉・公教育政策が高度に発達している北欧と、市場原理にのっとった社会メカニズムが支配的なアメリカとの構造的比較をまじえつつアントレプレナーシップ教育に関する考察が可能となった。現在は、この追加検証から得られた示唆もふまえつつ、本研究における獲得知見を論文・書籍等にまとめる作業を進めている。また、CSEの取り組みを参考にしつつ、日本国内におけるアントレプレナーシップ教育プログラムの教育効果を定量的に検証する研究にも着手したところである。
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International Journal of Business & Management
巻: 13 号: 4 ページ: 23-45
10.5539/ijbm.v13n4p23