研究課題
基盤研究(C)
本研究は、アートマネジメント人材に求められる能力の多様化に着目し、①国内外の事例調査や文献調査をもとに、②専門人材に求められる対応領域の広がりを把握し、③芸術教育や関連政策における対応のあり方を考察するものである。主な成果として、①舞台芸術(伝統芸能を含む)におけるコミュニケーションプロセスや成果の蓄積・可視化をアーカイブ概念をもとに考察し、②伝統芸能の持続可能な継承に向けた人材育成の方向性を示し、③洞察を中等教育における芸術教育に統合してきたオランダの事例をもとに、芸術教育の理論的・政策的基盤の形成に関わる主要な論点を明らかにし、学会発表および日本語・英語論文等で公表した。
芸術と社会の間をつなぐアートマネジメント人材には多様な能力が必要とされるが、大学等高等教育機関で獲得されるべき能力や教育内容は必ずしも明確化されていない。本研究ではコミュニケーションの多様化、および芸術に関わることで獲得されうる能力に焦点をあて、舞台芸術活動の記録・保存・公開のためのアーカイブ概念や、伝統芸能の持続可能性など、従来のアートマネジメントが直接の対象としてこなかった領域における能力養成に向けた検討を行い、専門教育の充実に向けて新しい知見を提示した。
すべて 2020 2019 2018
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 4件)
International Society For Education Through Art(InSEA), Asia Regional Congress, 2018, Hong Kong & 7th World Chinese Art Education Symposium
巻: April 2020 edition ページ: 109-120
相愛大学研究論集
巻: 第36巻(通巻第71巻) ページ: 1-19
120006821853