研究課題/領域番号 |
17K01142
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 駿河台大学 (2019-2021) 東京福祉大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
竹内 俊彦 駿河台大学, メディア情報学部, 准教授 (20327290)
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研究分担者 |
加藤 由樹 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (70406734)
加藤 尚吾 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (80406735)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | マンガ / 要約 / テスト / システム / 集合知 / 採点 / 実験 / ストーリー / メディア |
研究成果の概要 |
5回の実験を行った。研究成果として、[1] マンガの要約の良さを評価するときに集合知を用いる方法は、非常によく機能する。また実験者を変えても再現性がある。[2]集合知による要約はマンガによらず頑健である。[3] マンガによる要約能力が高い人と、文章の要約能力が高い人の間に、期待したほどの強い相関はなかった。むしろ普段からマンガを読みなれているかどうかのほうが相関が高かった。ゆえにマンガ要約の結果を多数の人に行いデータを集めれば、マンガを要約能力を採点することできるし精度も高いが、その能力が高いから文章の要約能力も高いだろうと推論するのは難しいことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マンガの要約テストを開発した。Webでマンガを示し、受験者は要約に必要と判断したコマをクリックして選択する、というものである。マンガによるテストは文章の要約テストよりも簡単である。またコマを選択させるというテスト法と、集合知による採点法、つまり「多数の人が要約に必要と判断したコマをどの程度、選んでいるか」という単純な基準を組み合わせれば、要約能力を簡単に採点できる。実際にシステムを作り、さまざまな条件で実験し、ある人のマンガの要約能力を測定でき、しかも頑健だとわかった。これは、マンガの要約には正解がある、つまり単純な集合知こそが正解である、という研究者らの仮説を支持するものである。
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