研究課題/領域番号 |
17K01184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
財部 香枝 中部大学, 国際関係学部, 教授 (00421256)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 気象学史 / 科学史 / 気象観測 / 日本 |
研究成果の概要 |
19世紀後半のアメリカで用いられたスミソニアン気象観測法は、わが国で気象観測法が全国統一されるまでの1888(明治21)年末まで、とりわけ北海道にて浸透していった。スミソニアン気象事業を主導したスミソニアン協会初代長官ジョセフ・ヘンリーと札幌農学校や開拓使の御雇米国人たちが、同観測法の導入にいかに与ったかを検討し、近代西洋科学の導入過程の一端を示した。 また、スミソニアン気象事業は、共通の計画に基づいて気象日誌をつけ、毎月報告書を郵便で提出する、ボランティア観測者の大規模な体系だったが、これまでほとんど研究されてこなかった女性観測者についても検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際気象学史委員会(ICHM)は、国際的・学際的パースペクティブにより、社会的・文化的・学術的な気象学史を探究し、地域の文化を尊重した複数の歴史の結果として地球規模の気象学史の再構築を試みている。科学史研究者である研究代表者および気象学者である研究協力者が意見交換しながら、同委員会ネットワークを活用して国外の研究者と交流し、日本の気象学史を再検討し、日本の文脈における気象学史を国際的に発信することにより、同委員会が進める地球規模の気象学史の再構築に貢献した。また収集資料は、気候変動等の今日的研究課題の基礎資料としても資するものである。
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