研究課題/領域番号 |
17K01190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学社会学・科学技術史
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
川田 伸一郎 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, 研究主幹 (30415608)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 科学史 / 動物学史 / 脊椎動物 |
研究成果の概要 |
明治後期から昭和初期に活躍した魚類学者・田中茂穂が残した書簡や論文原稿等を含む文書資料の整理及びデジタル化を行った.総数15004枚のデジタル画像を閲覧しながら順に番号を付したところ, 4910件の資料が含まれることが分かった.資料の一部を調査することにより,東京大学の教官という身分でありながら,他の研究機関はもとより,小中学校の博物教師,地方の水産試験場職員,動物採集人といった多彩な面々と交流していたことが分かった.資料には著名な生物学者からの手紙なども多数含まれ,明治以降の動物学黎明期の動向を探る材料として,文書コレクションの有用性を評価した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
厖大な資料を整理し,デジタルアーカイブ化したことで,資料の質を損なうことなく持続的に利用が可能となった.個々の資料から得られる情報はささやかなものであるが,それを既存の情報や標本,また外部研究者の協力を得ることによって,明治から戦前にかけての博物史を紡ぎ合わせていくことが可能になると期待できる.本資料群はすでに100年を経る時代のものがほとんどであることから,我が国の動物学の発展の裏にある歴史資料として意義深いものである.
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