研究課題/領域番号 |
17K01196
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
川久保 善智 佐賀大学, 医学部, 助教 (80379619)
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研究分担者 |
大野 憲五 佐賀大学, 医学部, 助教 (00635568)
竹下 直美 佐賀大学, 医学部, 技術職員 (30770094)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 復顔法 / 東アジア人 / 日本人 / 相同モデル / CT / 眼球突出 / 鼻の形態 / 復顔 / 古人骨 / CTデータ / 縄文人 / 弥生人 / 現代日本人 / 現代人 / CT画像 / 人類学 / 解剖学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的の一つは従来の復顔法が主に欧米で開発されてきたため、これらの方法がそのまま東アジア人にも応用できるのかを見極めるというのもであった。例えば、眼球が眼窩の骨格に対してどの程度突出しているのかを決める方法は、顔面の平坦性がヨーロッパ人やアフリカ人と異なる東アジア人にそのまま適用できるのかという問題が未検証のまま残されてきた。今回、CTのデータを使用して日本人標本で検証した結果、日本人では従来の教科書より4 mm近く大きく突出している可能性が示唆された。また、鼻の形状についても、HBM-RUGLEというソフトウェアで、相同モデルを応用して顔面骨格から復元するという新しい方法を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
復顔とは、頭蓋から生前の顔を再現することである。法医学では身元不明の人骨の捜査のために実施されることがあり、自然人類学では考古学的な発掘で出土した人骨の生前の顔貌を知るために行われている。しかし、復顔法についてはそのほとんどが欧米で開発されたものであり、日本人を含む東アジア人にそのまま応用してよいのかどうか、検証がほとんど行われてこなかった。そこで我々は日本人のCTデータを使用して従来の再検証と新しい手法の開発を模索した。今回の研究成果によって今後の日本人の復顔における精度の向上が期待される。
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