研究課題/領域番号 |
17K01200
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
|
研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
魚島 純一 奈良大学, 文学部, 教授 (10372228)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 文化財保存環境 / 生物被害防除 / IPM / 温湿度環境 / 虫害防除 / 環境管理 / IPM / 保存科学 / IPM |
研究成果の概要 |
文化財のすべてが設備の整った博物館に保管されているわけではなく、多くが虫害などの危機にさらされている。特別な設備や知識、人手がなくても簡単に虫害を防ぐことができればより多くの文化財を適切にまもることができるようになる。 さまざまな地域の小規模な文化財保管施設の協力のもと、酸素や水分を通しにくいフィルムでつくった袋の中に文化財を密封保管することで、専門的な知識や技術を持たない人でも、容易に虫害を防ぐ環境を創り出すことができるようになった。あわせてきわめて安定した湿度環境をつくりだして長期間維持できることも確認できた。今後の文化財の虫害防除法の一つとして期待できる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IPM(総合的害虫管理)の考え方が導入され、博物館などの文化財保管施設ではできる限り薬剤を使わずに,日常的な環境管理を中心に虫害などを予防する必要に迫られた。しかし一方では、文化施設にも効率優先の波が押し寄せ、大多くの文化財を管理するのに十分名人員や予算が確保できなくなってきた。 このような状況の中、特別な知識や多くの人手を必要とせずに誰でも簡単に実践できる虫害防除法が確立できれば、より多くの文化財を適切に保管できるようになる。 本研究の成果により、特に設備が整わない小規模な文化財保管施設において、人手や費用をかけずに、より簡単に、今より適切な文化財の保管環境を創り出し維持することが可能となる。
|