研究課題/領域番号 |
17K01206
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 公益財団法人元興寺文化財研究所 |
研究代表者 |
山口 繁生 公益財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (00752370)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 文化財 / 保存科学 / 出土木製品 / 出土木材 / 保存処理 |
研究成果の概要 |
出土木製品にとって最適な保存処理を行うには、その物性を詳しく知る必要がある。しかし、出土木製品のモデルとなる出土木材の数は限られている。本研究ではセルロース分解酵素とフェントン試薬を用い、人工的に出土木材を調製する方法の開発を行った。調製した擬似出土木材を用いた保存処理実験を行い、実際の出土木材を用いた保存処理結果と比較を行った。すべての条件ではなかったが、多くの実験条件において実際の出土木材の保存処理と同様の結果が得られた。今後保存処理方法の研究をしていくうえで、擬似出土木材は有用な試料になると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発掘調査等によって土中から掘り出された考古資料は、埋蔵文化財と呼ばれる。埋蔵文化財は掘り出されたことによる環境変化のため、急激に劣化し、その形状を失ってしまう場合がある。そのような劣化を防ぎ、埋蔵文化財を次の世代に伝えるために行われるのが保存処理である。埋蔵文化財の保存処理法の研究には、埋蔵文化財の物性を再現した適当な試料の入手が困難であるという問題がある。本研究ではこの問題を解決するため、埋蔵文化財の物性を再現した試料を調製する方法の開発を行った。
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