研究課題/領域番号 |
17K01208
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉田 泰幸 金沢大学, 人間社会研究域, 客員研究員 (20585294)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 先史時代 / 復元 / 考古学 / イメージ / 視覚メディア / 文化遺産 / 表象 / 博物館学 / 科学コミュニケーション / 学校教科書 |
研究成果の概要 |
先史時代のイメージ、特に人の姿を描く試みは考古学・人類学の黎明期からおこなわれている。それらのイメージは考古学的発見や研究成果に立脚しようとしながらも、結果的には様々なものに媒介された想像力の行使となっている。本研究では日本における先史時代人イメージの変遷を追った結果、「媒介」となったものは「近代人としての眼差し」、「戦後の合理主義的進化論由来の歴史物語」、「一度作られたイメージが変えられない様」であり、イメージを作り受容する我々と先史時代人のエスニシティの関係をどうみているか、その認識もイメージに影響を与えていると捉え直し、先史時代イメージを議論するためのキーワードを複数提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は考古学史研究の一部とも言えるが、これまでの同研究が扱ってこなかった部分に光を当てたものである。先史時代人イメージには考古学者も博物館学芸員も関与しているものの、研究対象としてはみなしてこなかったため、それらを語り、分析する言葉も持ち合わせていなかったと言える。本研究ではそのためのキーワードを複数提示することができた。分析の過程では本テーマが美術史、教育史、日本学研究、科学人類学と接点を持ち得ることもわかり、国際的・学際的研究につなげることができた。加えて、本研究は博物館展示をめぐるコミュニケーションを改善する手がかりになり得ると考えており、それが社会的意義のひとつである。
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