研究課題/領域番号 |
17K01221
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
西田 紀子 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 主任研究員 (80359447)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 明日香村 / 集落 / 明日香史跡研究会 / 写真 / 明日香村小山 / 百貫川 / 絵図 / 世界遺産 / 飛鳥坐神社 / 木の葉の堰 / 飛鳥 / 景観 / 林業 / 地籍図 / 古写真 / 歴史的建造物 / 町並み / 展示 / 生業 / 住民参加 / 博物館教育学 / 建築史・意匠 / 都市計画 |
研究実績の概要 |
今年度はこれまでに調査した資料の公開活用に向けた取り組みを進めた。2022年4月から7月にかけては、明日香史跡研究会が撮影した昭和40年代の古写真を対象に、これまでの調査を継続し、撮影地点の特定と、その地点における現状写真の再撮影、地域住民への聞き取り調査を行った。明日香史跡研究会撮影古写真と、今回撮影した写真を比較できる新旧比較写真を制作した。 この成果は、飛鳥資料館において写真展「懐かしの原風景-明日香史跡研究会が撮影した高松塚古墳と遺跡」を2022年7月15日から9月11日まで開催した。展示面積の関係から、展示できない写真パネルについては、展示室内でモニターによる動画公開もおこなった。 さらに、この新旧比較写真を紹介するショートムービーを作成し、奈良文化財研究所第14回東京講演会「高松塚古墳壁画を伝えるー発見から石室解体、修理を経て」の会場で、講演会前の前座として紹介した。 これらの取り組みについては『奈良文化財研究所文化財論叢Ⅴ』に「懐かしの原風景─明日香史跡研究会撮影写真からみる飛鳥の半世紀ー」を、撮影担当の飯田ゆりあと共同執筆した。本稿では、昭和40年代の明日香史跡研究会の活動や、飛鳥の保存運動における明日香史跡研究会の意義、明日香法のもとでの50年間における明日香の景観の変遷や新たな集落景観の形成について指摘し、飛鳥地域ならではの景観のうつりかわりの特色と、今後の課題について提示した。 一方、明日香村小山に伝世してきた、百貫側関係の古絵図類についても調査を進めた。また、今後の保存公開活用に資するため、修美の協力を得て、絵図の修理を実施した。また絵図に描かれた百貫川の踏査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
古写真の調査および公開については予定通り実施できたが、絵図関連の調査については、コロナの感染拡大による業務の調整などによりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は飛鳥資料館の協力も仰ぎつつ、これまでの調査成果を地域に還元する取り組みを進めていきたい。
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