研究課題/領域番号 |
17K01233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
渡辺 満久 東洋大学, 社会学部, 教授 (30222409)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 海成段丘 / 海底活断層 / 海岸隆起 / 地震性地殻変動 / 活断層 / 旧汀線 / DSM / 汀線高度 / 離水ベンチ / 撓曲 / 海成段丘面 / 旧汀線高度 / 隆起ベンチ / 変動地形 / 地震被害 / 数値計算 |
研究成果の概要 |
岩手県・三陸海岸や和歌山県・南紀の海岸地域において、旧汀線高度を面的に測定した。その結果、MIS 5eに形成されたと推定される海成段丘面の旧汀線高度が海岸が傾いており、海岸部が海側へ撓曲していることを明らかにすることができた。三陸海岸では、MIS 5cの海成段丘面とテフラとの関係を明らかにし、地殻変動の量的検討が可能となった。南紀では、海成段丘面の確実な編年に関わる試・資料は得られていない。これらの海岸域の離水地形をLiDAR計測によって把握できる段階となったので、地震性隆起と海岸の地形発達との関係を論じてゆく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では、海岸線に沿って、海成段丘面の旧汀線高度がどのように変化するかに注目されることが多かった。本研究では、海岸線と直行する方向での旧汀線高度の変化に注目し、沿岸部に存在すると予想される海底活断層の活動と海岸隆起との関係を検討した。その結果、例えば、紀伊半島の沖合に存在するプレート境界付近での断層運動ではなく、沿岸域の活断層の活動が海岸隆起に重要な役割を果たしていることが示された。このような成果は、地震防災においても基礎的な資料となる。起震断層の位置や形状など、今後、改めて再検討する必要があると考えられる。
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