研究課題/領域番号 |
17K01282
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
伊佐田 百合子 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (00351867)
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研究分担者 |
井垣 伸子 関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (40151253)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 傍観者行動 / いじめ / ゲーム理論 / 傍観者意識 / 不安 / 継承 / 傍観行動 / 不安感 / SNS依存 / 調査票調査 / 世代継承 / 社会不安 / 集団行動 / 数理モデル / シミュレーション / 傍観者 / いじめ問題 / 質問票調査 / 援助規範意識 / 多次元的共感性 / 他者意識 / 2 次元閾値モデル / 質問表調査 / 意思決定科学 / 行動経済学 / 社会心理学 |
研究成果の概要 |
いじめにおける傍観者の特質を心理尺度を用いて分析し,傍観行動につながる心理的特徴を明らかにし,また,いじめ経験が傍観行動へ影響を与えることを示した.閾値モデルを用いていじめにおける傍観行動をモデル化し,いじめが解消に向かうために必要な要素をマルチエージェントシミュレーション実験を用いて抽出した.いじめは現実社会だけではなくインターネットやSNSを利用したバーチャルな社会でも増加していることを受け,ネット依存状況を分析し,インスタグラム依存とテキストベースのSNS依存の特徴に違いがあることを明らかにした.さらに,次世代を育てる意識が不安感とどのような関係があるのかについても明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
いじめにおける傍観行動が生じる心理的特徴を明らかにすることにより,いじめ解消のための行動を生起させるために必要な教育プログラムについて示唆を与えることができた.また,閾値モデルを用いていじめにおける傍観者行動をモデル化し,シミュレーション実験を用いて分析することで,傍観者にいじめ解消のための行動を生起させる環境の条件を示すことができた.さらに,インターネット依存傾向とその特徴を明らかにし,また,昨今の社会不安と次世代継承や次世代を育てることに対してどのような関係性を持つかを明らかにすることで,若者世代の健全な育成について一定の示唆を与えることができたことは大きな成果である.
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