研究課題/領域番号 |
17K01298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
西脇 芳典 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (50632585)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 科学捜査 / 自動車塗膜 / 異同識別 / X線分析 / マイクロビーム / 蛍光X線 / 微量元素 / メタリック顔料 / 放射光 / 自動車顔料 / 自動車塗膜片 / ナノ構造 / 顔料 |
研究成果の概要 |
自動車塗装片の識別は、交通犯罪の解明に重要である。しかし、証拠サンプルの微細化により、自動車塗装を構成する有機ポリマーの識別に用いられるFT-IR分析では異同識別が困難なケースが増加している。 近年、意匠性の向上のため、光輝剤としてメタリック顔料を含有する自動車塗膜が増加している。本研究では、放射光蛍光X線分析を用いたメタリック顔料の微量元素成分やナノ構造に着目した新しい自動車塗装片の非破壊識別法を開発することを目的とした。その結果、本法により従来のFT-IRデータベースを凌駕した自動車塗料片の異同識別が可能であることを明らかにできた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、有機高分子によって識別していた自動車塗膜片を、放射光蛍光X線分析を用いて無機物であるメタリック顔料で行うことで、さらに詳細な異同識別を可能にした。安全・安心な社会の実現のため、表面近傍層だけでも車種特定が可能な新たな手法を開発することができた。本研究で開発した手法は多くの微細科学捜査試料の鑑定にも応用でき、社会の安心・安全に貢献できる。
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