研究課題/領域番号 |
17K01299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
後藤 雄治 大分大学, 理工学部, 准教授 (00373184)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 石油精製プラント / 加熱炉鋼管 / 表裏面浸炭深さ / 交流磁界 / 三次元非線形磁界解析 / 表裏面浸炭 / 加熱炉鋼管表裏面浸炭深さ / 浸炭深さ検査 / 電磁気センサ |
研究成果の概要 |
石油プラントの加熱炉の鋼管は、高温環境で長年使用されているため、表裏面に浸炭が生じる。これらの浸炭深さが増加すると鋼管が突然破断し、大きな事故が発生する可能性がある。この事故を防ぐためには、鋼管の表裏面に生じている浸炭深さを把握することが重要である。本研究では、1つの電磁センサーを使用して2種類の励磁周波数を鋼管に印加させて表裏面に生じている浸炭深さを検出する電磁気検査手法を提案した。ここでは3次元非線形電磁界解析を使用して磁束密度の現象評価を行った。本研究を通して、浸炭層の透磁率と導電率の電磁気特性差を利用することで、鋼管の表裏両方の浸炭深さの検査が可能であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本大震災以降、日本では原子力発電所の使用が制限され、火力発電所とその原料供給のための石油製油所の稼動率が一気に高まった。石油製油所は、大震災以前は生産が縮小傾向であったため、中には老朽化が激しく、十分な設備更新が行われないままフル稼働を余儀なくされている製油所も多くある。特に製油所内の加熱炉鋼管の浸炭に伴う破裂事故が近年急増しており、非破壊検査法の開発が強く求められている。しかし、この加熱炉鋼管の浸炭度合いを非破壊で検査できる手法は無い。本研究では、加熱炉鋼管に生じている浸炭度合いを高速かつ簡便に診断する新しい電磁非破壊検査技術の開発を行い、石油製油所の事故を未然に防ぐ事を目的としている。
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