研究課題/領域番号 |
17K01325
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 京都大学 (2020-2021) 富山大学 (2017-2019) |
研究代表者 |
楠本 成寿 京都大学, 理学研究科, 教授 (50338761)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 断層傾斜角 / 重力偏差テンソル / 伏在断層 / 活断層 / 断層のタイプ / 重力異常 / 重力偏差 / 自動判別 / 断層タイプ / 疑似深度推定手法 / 自動化 / 断層タイプの自動判定 / テクトニクス / 物理探査 |
研究成果の概要 |
本研究では,重力異常の水平勾配と偏差テンソルの最大固有値の組み合わせにより,正断層と逆断層の判別ができることを示した。この判別情報を用いることで正断層の断層傾斜角推定には重力偏差テンソルの最大固有ベクトルを,逆断層の傾斜角推定には同テンソルの最小固有ベクトルを用いる。 重力偏差テンソルを用いて推定された断層傾斜角の深さ方向の信頼度を定量的に評価する指標や手法の開発の基礎的事項として,原因層の疑似深度と重力偏差の各6成分のパワースペクトルの関係を導いた。また,重力異常のパワースペクトルから原因層の疑似深度を自動的に推定するアルゴリズムを提案した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
断層やカルデラ壁といった構造境界の傾斜角は,それらの形成メカニズムを議論するうえで重要な役割を果たすだけでなく,ハザードマップ作成時にも重要な役割を果たす。特に断層傾斜角は,地震時の被害状況予測に不可欠な強震動シミュレーションで重要な意味をもつ。しかしながら,大規模地震波探査といった高額な探査手法は別として,実際の断層傾斜角の見積もりでは,既存の探査・解析手法では難しい。このようなことを考えた場合,重力偏差テンソルの固有値,固有ベクトルを用いた断層タイプの判定と断層傾斜角推定の自動化は,地球科学やその周辺分野および応用分野に及ぼす意義は大きい。
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