研究課題/領域番号 |
17K01326
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
福地 龍郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (90212183)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 活断層 / 糸魚川-静岡構造線 / 断層ガウジ / モンモリロナイト / カリ長石 / アンモニアラジカル / 熱水反応 / ESR年代測定 / 粘土鉱物 / ESR / スメクタイト / フェリ磁性鉱物 / FMR |
研究成果の概要 |
本研究は,断層岩に含まれる粘土鉱物の生成年代を指標とする断層活動性評価法を開発することを目的として実施された。糸魚川-静岡構造線活断層系白州断層から採取した断層岩のESR及びXRD分析と熱水反応実験の結果,スメクタイトや熱水変質カリ長石から検出されるMo四重信号は・NH3+ラジカルに起因し,NH4+イオンを含む熱水反応によりスメクタイトやカリ長石中のK+やNa+イオンがNH4+イオンと置換し,天然放射線によりNH4+イオンのH原子が叩き出されて生成されると考えられる。Mo四重信号を用いることにより,断層破砕作用に伴う熱水反応の年代や粘土鉱物の生成年代を決定できることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原子力発電所直下に位置する断層の活動性評価は,日本のエネルギー政策を左右する重要な課題であるが,上載層が存在しない断層については活動性評価のための有効な手段が見当たらず,困難を極めている。断層活動性評価法の一つとして知られているESR年代測定法で最新活動年代を求めようとする場合,ESR信号のリセットが実現する地下深部から試料を採取しなければならないが,深部ボーリング掘削はコストが掛かり容易には実施できない。本研究手法では,地表の断層露頭から採取した断層岩試料をそのまま用いることができるので,コストを掛けずに活動性評価が実施できるのが利点である。
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