研究課題/領域番号 |
17K01337
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
加藤 正司 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (10204471)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 疎水性材料 / キャピラリーバリア / 自然斜面 / 遮水性 / 遮水材 / 室内降雨試験 / 自然暴露試験 / せん断強度 / 土砂災害 / 土壌圏現象 / 土木材料 / 不飽和土 / 疎水性 / 水分特性 / シラン処理 / 被覆 |
研究成果の概要 |
新たな地盤材料である疎水材を用いて,効率的かつ自然に優しいキャピラリーバリア(CB)を構築するため,いくつかの代表的な地盤材料について数種類の疎水化処理方法を適用し,その性能を評価した。その結果,市販されているコンクリート用防水材を用いてCBを作製できる可能性が示された。ただし,疎水材と親水材を混ぜて,CBを作ることはフィンガリング現象を生じさせ,CBの遮水性能が低下することが判明した。自然暴露試験の結果,今回の処理による疎水性は,1年近く保たれることが分かったが,今後,実大模型を用いてその性能を評価することが必要である
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
キャピラリーバリア(CB)は,すでに,古墳の造営技術に用いられており,1500年以上にわたる長期供用性が保証されている。集中豪雨による斜面の崩壊によって人命や財産の被害で社会的に危機感が高まっている中,不飽和状態である自然斜面を安全に守る新たな地盤材料として疎水材を効率的で自然に優しいCBと結びつけたことが学術的な特色である。本研究の成果は,不飽和状態の自然斜面の安全問題に一つの有望な対処法を提示すと考えられる。そして,これは,将来的に,斜面災害による被害や社会的危機感の低減につながるものと考えられる。
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