研究課題/領域番号 |
17K01347
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然災害科学・防災学
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研究機関 | 国立研究開発法人防災科学技術研究所 |
研究代表者 |
平島 寛行 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 雪氷防災研究部門, 主任研究員 (00425513)
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研究分担者 |
渡辺 晋生 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (10335151)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 積雪中の水分移動 / 積雪変質モデル / 3次元水分移動モデル / 水みち / 積雪内部での水の凍結 / 3次元水分移動モデル / 湿雪変質 / 積雪内での凍結 / 湿雪 / 雪氷災害 |
研究成果の概要 |
本研究では、水みちを再現可能な3次元水分移動モデルと積雪変質モデルの双方の長所をもつモデルの開発に向けて、実験結果を検証に用いて双方のモデルの比較及び改良を行った。1次元に単純化された積雪変質モデルでの水みち過程は3次元モデルと同様の形態で水が浸透することが確認された一方で、積雪変質モデルで必要な改良点も比較結果から提起された。また3次元水分移動モデルに新たに凍結過程を導入して水みちの凍結が再現可能となり、実験結果とも良い整合性を示した。さらに、3次元水分移動モデルを応用した解析により、水みちの本数の増加による湿雪が卓越した状態への変化過程において、湿雪変質が重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
河川流出や全層雪崩、融雪災害等、湿雪に関連した災害を予測する際に、積雪中を浸透する水分移動過程を再現可能にするモデルの構築は重要である。積雪中を水が浸透する際には、状況によって均一に浸透するケースや水みちのような優先路を通って浸透するケースがある。そのような複雑な現象を再現可能なモデルとして、再現性の高い3次元水分移動モデルや、計算の速い積雪変質モデルがあり、それぞれ一長一短である。本研究では室内実験や3次元水分移動モデルとの比較結果を用いて積雪変質モデルの改良につなげた。本成果は湿雪災害や水資源等をより正確に予測するツールを提供する。
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