研究課題/領域番号 |
17K01369
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
宮田 昌悟 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (70376515)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 毛包再生 / 三次元培養 / マイクロゲルビーズ / 力学的刺激 / 共培養 / マイクロインジェクション / 皮膚の高次構造 / 皮膚付属器 / 組織工学 / 収縮力 / 引張刺激 / 物質拡散 / 毛髪再生 / メカニカルストレス |
研究成果の概要 |
本研究では毛包組織構造と力学的環境を再現することで生体外プロセスのみで毛包と立毛筋に代表される皮膚付属器官を再生することを目的とした. 毛包の再生では,マウス胎児由来表皮細胞,ES細胞,サイトカイン層の三層構造からなるマイクロゲルビーズを用いて毛包構造を再現した.これより,生体外培養のみで毛包様構造の再構築を実現した. さらに,立毛筋の構築のために筋芽細胞株を含有するマイクロゲルファイバを構築し,皮膚が通常さらされる力学的環境を模擬した引張刺激を印加する培養デバイスを開発した.力学的刺激を印加することで微細な筋管様組織の形成を認めた.これは立毛筋を再現する培養手法として有効であると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は医学,生体組織工学,機械工学分野の研究成果を融合した工学的側面からの全く新しい毛髪再生技術の開発である.生体外プロセス単独での毛包の再生は未だ実現が困難な技術的課題であり,生体外プロセス単独での毛包様構造体および周辺の付属器官の再生はこの課題のブレークスルーとなる. 生体外プロセス単独での毛包組織再生において,細胞配置,生理活性物質の濃度勾配,力学的環境が支配的であったという成果は毛包および毛髪の発生機序に作用していることを示すもので,発生学をはじめとする学術面においても極めて有用な知見である.
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