研究課題/領域番号 |
17K01370
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
|
研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
渡邉 宣夫 芝浦工業大学, システム理工学部, 准教授 (00568644)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 血液流動可視化 / せん断流れ / 血小板凝集 / 赤血球変形能 / NO産生 / 血液損傷 / 血漿タンパク / 血液ポンプ / 血液細胞 / せん断刺激 / 機械式循環補助 / 血漿タンパク損傷 / 血小板活性 / 流れの可視化 / せん断応力 / 人工臓器 / 血液 / 赤血球 / 人工臓器学 / 細胞機能 / 細胞損傷 / 膜上タンパク応答 |
研究成果の概要 |
心臓が悪い患者に対して利用される血液ポンプ、重度のぜんそく患者を助ける人工心肺装置などを用いると血液に含まれる赤血球や血小板、さらにはタンパク質まで、機能低下を引き起こしてしまいます。私たちは、赤血球が流れの激しさに応じて一酸化窒素を発生する事や、機能低下が引きおこる時の赤血球の形の変化、血小板のくっつく程度を確かめる方法を使って、流れの激しさに応じてたんぱく質の能力が低下する事、さらには血液ポンプなどの激しい流れで赤血球の膜が酸化してしまうリスクがある可能性など、明らかにする事ができました。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来血液ポンプや体外循環装置を例とした血液循環補助機械の利用による血球破壊(溶血)現象は光技術を利用した間接的な形で、研究されていた。また、流れの中でどのように赤血球が溶血に至るかまでは、従来の技術では、なかなか調べる事が出来ていなかった。このような背景を受け、我々は、流れの中で直接血液細胞を観察する事ができる技術を構築した。そしてそれを用いて、豪州研究者らと協力し、赤血球が溶血に至る前の段階で、いびつな形状が出現する事、せん断刺激の度合いによりNO産生量が変化する事や膜酸化が生じる事、血小板の凝集しやすさも影響を受ける事などを明らかにする事ができた。
|