研究課題/領域番号 |
17K01375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
片岡 則之 日本大学, 工学部, 教授 (20250681)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | ガン転移 / バイオメカニクス / 3次元共培養 / 3次元培養 / 骨組織 / 石灰化 / 血管内皮細胞 / 流れ負荷システム / アクチンフィラメント / ガン / 転移 / 血管 / 細胞培養 |
研究成果の概要 |
本研究では、ガン転移の詳細なメカニズム解明のため、すなわちガン細胞が血管組織に接着、浸潤する様子を直接観察可能な血管等の3次元培養モデルを用いてガン細胞の挙動を観察した。本研究の結果、明確に浸潤挙動が確認出来た。流れ負荷条件下では、動脈系の流速ではガン細胞の血管内皮への接着は非常に難しく、静脈系、あるいは微小循環系で想定されるせん断応力、流速でガン細胞の内皮細胞への接着、浸潤が生じやすい、と考えられる結果であった。骨組織を模擬した3次元共培養系では、石灰化が生じた実験条件下でのみ、ガン細胞の浸潤が確認された。 本研究により、ガンの転移を直接、観察する実験系の構築に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在のガン治療においては、早期診断・早期治療とともに、ガンの再発・転移の予防が重要な課題である。これまでの多くの研究により、分子レベルのガン細胞転移プロセスの解明は進んできた。ところが、各因子の相互的な作用、現象の連続的な解明は行われておらず、全容解明には程遠い状態である。このようななか、生化学的な研究と動物実験の相補的な役割を果たすのが、本研究で目指している「3次元共培養モデル」である。本研究のモデルを用いれば、分子、タンパク、細胞の挙動を実時間かつ3次元的にイメージングすることが可能であり、ガン細胞転移プロセスの解明の大きなブレイクスルーとなりうる。
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