研究課題/領域番号 |
17K01376
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 東京工科大学 |
研究代表者 |
三上 あかね (坂口あかね) 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (70469782)
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研究分担者 |
山崎 智彦 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, 主幹研究員 (50419264)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 生体情報・計測 / 細胞内計測 / 糖化関連疾病 / 細胞内糖化 / 腫瘍細胞 / 糖化物 |
研究成果の概要 |
本研究では細胞内糖化の腫瘍関与機構の解明に向けた腫瘍細胞内糖化モニタリング技術構築及びこれを用いた腫瘍細胞の細胞内糖化と細胞への影響評価を試みた. 細胞内糖化レベルは、骨髄腫瘍細胞では変化しなかったが,老化モデル腫瘍細胞では培地糖濃度増加に伴って顕著に増加した.また糖代謝量,遺伝子発現様式から,骨髄腫瘍細胞の細胞内糖化制御には糖代謝制御とは異なる機構が関与し,腫瘍細胞ごとに細胞内糖化制御に関与する因子が異なっている事が示唆された.今後,各腫瘍細胞における細胞内糖化物形成機構及び細胞内糖化亢進の責任因子を解明し,その細胞内機能を同定することで細胞内糖化の腫瘍関与機構解明に寄与すると期待される.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,近年,細胞内糖化と脱糖化のバランスが細胞機能及びエピジェネティック制御に影響し,がんや加齢関連疾患の進行などの発症・進行に関与するとして注目されている細胞内糖化レベルの簡便なモニタリングを可能とする技術を開発した.また本技術を用いた腫瘍細胞内糖化モニタリングにより,細胞内糖化制御に関与する因子が腫瘍細胞ごとに異なっていることが示唆された.本技術を用いた腫瘍細胞内糖化物の解析は、腫瘍進行と糖化の関与機構の解明のみならず、バイオマーカーの開発や薬剤スクリーニングにも有用であり、がんの治療及び早期発見に貢献すると期待される。
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