研究課題/領域番号 |
17K01393
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
白石 貢一 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (40426284)
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研究分担者 |
横山 昌幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (20220577)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ポリエチレングリコール / 免疫原性 / 特異IgM抗体 / PEG / 高分子ブロックコポリマー / 抗体産生抑制 / 高分子界面制御 / 抗原抗体結合 / 免疫応答 / 生体工学 / 免疫学 / 抗体 |
研究成果の概要 |
ポリエチレングリコール(PEG)に対するPEG特異抗体はPEGによって誘導される抗体であるが、PEG自身に特異的に結合はされない。このPEG特異抗体の結合はPEG誘導体に疎水性部が存在すると、その非特異的相互作用を効果的に利用し、結合を示す。一方、PEG鎖に親水性アニオンが存在するとPEG特異抗体との結合が起こりにくいことを見出した。PEG特異抗体との結合を抑制する親水性アニオンを中間種にもつトリブロックコポリマーを作製し、PEGに対する免疫原性を評価した。中間種としてのポリアニオン鎖長に依存してPEGに対する免疫原性は異なり、十分なポリアニオン鎖長が免疫原性を低減させることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポリエチレングリコール(PEG)は汎用性の高い高分子である。特に、医薬品としてのPEGはその水和効果によって、タンパク質やドラッグキャリアの血中半減期の向上やタンパク質の免疫原性の低減など、医薬品にとってのPEG化はゴールデンスタンダードであり、非常に有効な手段であることが知られている。しかしながら、近年、PEGに対する抗体(PEG特異抗体)が薬物キャリアによって産生されることが知られている。本研究は、PEGを用いながらPEGに対する特異抗体が抑制される新たなPEG分子を設計し、作製されたPEG分子を有する薬物キャリアが免疫原性を低減することを立証した。
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