研究課題/領域番号 |
17K01395
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
石原 務 日本大学, 工学部, 教授 (70349554)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | バイオベター / レシチン / DDS / 抗体 / バイオ医薬 / 酵素 / 化学修飾 / タンパク医薬 / ドラッグデリバリー |
研究成果の概要 |
タンパク質をレシチンで化学修飾した改良型バイオ医薬品(バイオベター)の開発を行った。タンパク質としては、ライソゾーム酵素あるいはIgG抗体を用い、その活性や培養細胞との相互作用を解析しその有用性の評価を試みた。レシチン修飾したライソゾーム酵素は細胞毒性が低く、血漿タンパク質と複合体を形成した。また、非修飾体に比べ細胞に顕著に取り込まれ、細胞内で高い酵素活性を示すことが明らかになった。一方抗体では、有機溶媒混合比を低めることで抗原認識性を維持したレシチン修飾体を合成できることがわかった。このレシチン修飾抗体は、非修飾体よりも顕著に細胞に取り込まれた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質を有効成分とするバイオ医薬の開発は近年劇的に進展しており、今後の薬物療法の主流となることは疑いない。しかし、タンパク質の生物活性の強さと実際の薬理効果は必ずしも相関せず、その活性を最大限に引き出すには、体内動態を制御することが求められる。本研究では、レシチン修飾という基幹技術により、活性を維持しつつタンパク質の細胞内への移行性を高められることを明らかにした。この成果は、バイオ医薬の有用性を飛躍的に拡大できる可能性を秘める。
|