研究課題/領域番号 |
17K01396
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
本田 みちよ 明治大学, 理工学部, 専任准教授 (20384175)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 骨再生 / 血管新生 / バイオマテリアル / スキャフォルド / 血管ネットワーク / 硬組織再生 |
研究成果の概要 |
生体親和性の高い足場材と血管内皮細胞と骨芽細胞からなる骨膜様シートと複合化し、三次元的な構造を有する骨様組織を構築することを本研究の目的とした。タンパク質吸着能と大きな気孔構造を有する足場材へ血管新生能の発現するタンパク質を担持させ、その有効性を調査した。その結果、細胞―細胞間の相互作用と細胞―足場材料間の相互作用を介し、細胞の接着、生存、骨芽細胞の分化、血管内皮細胞の管腔形成などの細胞の機能を高められることを示した。さらに、材料の特異な構造は細胞の増殖や酸素や栄養素の循環に適した環境を提供することを証明した。本研究で得られた知見は、血管構造を有する組織再生に有用な技術となると期待できる。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢社会を迎えた我が国において、骨組織をはじめとする生体組織の再生はiPS細胞を含む幹細胞による生体の構築に大きく貢献することができる。将来的にはそれらの技術は国民の生活の質の向上に寄与することが期待できる。本研究では、組織再生において重要と位置付けられる血管構造を有する骨膜様組織の構築に成功した。ネットワーク構造を有する足場材料は、再生組織を構築する細胞と血管形成に必要な細胞が相互作用し得る環境を提供し、血管網を備えた機能的で移植可能なサイズを持つ骨膜様組織の作出を実現した。この技術は、骨折などを含む硬組織の再生に大きく貢献し得ると考える。
|