研究課題/領域番号 |
17K01403
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
木野 彩子 東北大学, 医工学研究科, 学術研究員 (30536082)
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研究分担者 |
松浦 祐司 東北大学, 医工学研究科, 教授 (10241530)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 非侵襲血糖測定 / 中赤外ATR法 / 糖代謝機序 / 非侵襲血糖値測定 / 中赤外ATR / 生体赤外ATRスペクトル / 細胞内糖代謝 / 中空光ファイバ |
研究成果の概要 |
摂食前後で変化するヒト体細胞間質液内の糖類濃度に体表面から中赤外ATR法によりアクセスし,実際の採血により得られる血糖値推移との関係を糖代謝過程と照合しながら精査することにより,非侵襲血糖値測定システムの精度向上を図った. この結果,体表部赤外吸収スペクトルからの血糖値推定には,特に通常血糖時に顕著となる体細胞内に蓄積貯蔵された多糖グリコーゲンや脂質由来の吸収スペクトル重畳の除去が必須であることが確認された.重畳を含めた取得スペクトルのPLS解析により数箇所の波数帯域を選出し,これら吸収強度から代謝所要時間を遡って血糖値を推定する一次式を導出した.同時に測定部位の適合性についても知見を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病の治療においては日常的な血糖の測定管理が不可欠であり,現行の穿刺を伴う自己測定法には苦痛や感染症の危険性/消耗品のコスト等問題も多い.非侵襲測定への要望は非常に大きく,この実現に向け光吸収強度からの血糖予測精度の向上は必須である.Ⅱ型糖尿病は生活習慣病の延長線上に位置しており,増加の一途を辿る予備軍に対しても,未病/予防医学の観点からも気軽にアクセス可能な非侵襲血糖測定システムのもたらす社会的意義は絶大であると言える. また学術的には糖,脂質,蛋白質など物質ごとの摂食後時間推移や末梢血管―体細胞間質液間の移送所要時間に関する知見が得られ,代謝機構の解明において大きく寄与した.
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