研究課題/領域番号 |
17K01418
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 北海道科学大学 |
研究代表者 |
北間 正崇 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (50285516)
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研究分担者 |
清水 孝一 北海道大学, 情報科学研究院, 名誉教授 (30125322)
加藤 祐次 北海道大学, 情報科学研究院, 助教 (50261582)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 光透視 / 光散乱 / 光拡散 / 医用画像 / 透析 / シャントトラブル / 内シャント / 血管透視 / 光イメージング / 拡散光 |
研究成果の概要 |
本研究では、申請者らが確立した拡散光利用による内シャント構造の描出技術を推し進め、これまでX線造影が主流であった経皮的血管形成術(PTA)の施術判断基準となる血管内径値を、無侵襲かつ簡易に計測可能な手法を開発するとともに、計測時における患者の精神的・身体的負担の低減を目指して小型計測システムを構築できた。本システムに複数波長の光源を組み込み同時計測することで、血管性状変化描出の可能性ならびに空間分解能の向上も示すことができた。また、血管内径推定に機械学習を適用することで推定精度の向上を実現した。以上により提案システムの有効性を示すことが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、人工透析患者における内シャント異常の早期診断の一助となる無侵襲血管内径計測システムの構築と評価を行った。患者の精神的・身体的負担軽減を目指して小型計測システムを構築すると共に、臨床現場で求められる空間分解能の向上と血管性状評価の可能性を示すことが出来た。提案システムにより、透析患者は血圧計測するかの如く、毎回の通院時に内シャント像を記録でき、血管形状、性状の経過観察が可能となる。これにより、狭窄の予兆を早期に発見し、治療に生かすことが期待できる。これらの結果は臨床医学のみならず、光生体計測の研究分野においても学術的意義の高いものと考える。
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