研究課題/領域番号 |
17K01422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医用システム
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
滝口 尚 昭和大学, 歯学部, 准教授 (60317576)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 超音波 / バイオフィルム / 感染 / 創傷 / 集束型超音波 / 音圧 / 低侵襲治療システム |
研究成果の概要 |
本研究では、集束型超音波洗浄技術を用いて創傷治癒に与える影響と術後創面の感染コントロールに対する影響を評価した。その結果、印加電力、作用時間依存的に洗浄効果を増加した。また、印加電力依存的にバイオフィルム除去が確認された。サンプルをFT-IRによるバイオフィルムの赤外吸収スペクトルの測定を行った結果、バイオフィルム特異的な波形が観察された。歯肉上皮細胞株を用いて細胞障害性LDH値、Cell viabilityと炎症性サイトカインへの影響を評価した。その結果、IL-8の産生はレーザにより増加するもの、超音波の併用によりその増加は低下傾向した。また、VEGFの産生は超音波の併用により増加した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インプラントは多孔質化などの改良が進み、口腔に露出すると微生物が表面の孔窩に入り込み、菌体除去は困難となる。そこで超音波を用いた医療機器を検討している。超音波の利点は、薬剤を用いないで殺菌するなどがある。しかし超音波を作用させるには水槽が必要となり、歯科の現場で口腔内に適量な水槽を維持することは容易ではない。そこで我々は流水に超音波エネルギーを印加することで、水分子が振動し、その振幅作用により汚れを落とすことを可能とした。これはチタン表面上の細菌を非接触で除去が可能で、インプラントの除染が可能なことを証明した。近年は本技術を用いた創傷治癒と感染コントロールへの効果を検討している。
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