研究課題
基盤研究(C)
ヒト多能性幹細胞は、継続的な培養や分化誘導などの人工的な刺激により、ゲノム変化(染色体喪失、交叉・転座・欠失等の染色体再編、点突然変異)がもたらされることが知られている。本研究では、臨床応用に使用できるヒト多能性幹細胞の安全性確保のために、「無害なゲノム異常」と「腫瘍を誘発するゲノム異常」との違いを明確にすることを目指し、細胞の増殖優位性の原因となる遺伝子および分子機能を解明し、増殖優位性に寄与する遺伝子変異を同定した。
再生医療への応用が期待されているヒト多能性幹細胞において、そのゲノム不安定性に寄与する遺伝子変異を同定することで、これまで未解明であった「ゲノム変異」と「造腫瘍性」との関連が明白になると期待される。つまり、「無害なゲノム異常」と「腫瘍を誘発するゲノム異常」との違いを明らかにすることは、ヒト多能性幹細胞由来製品の品質管理においても大いに役立ち、また、安全性を担保した培養環境を整備することも可能になる。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件、 招待講演 2件)
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